初心者Webライターなら知っておきたい!Webライティング基礎講座

Webライターになって日が浅いという方や、Webライターを目指しているという方へ。
Webには紙媒体とは異なる「Webライティングならではの常識ルール」が存在します。
これを知らないで仕事を続けていると、親切な編集者なら「次からこうしてね」と優しく教えてくれるでしょうが、ピタッと仕事がこなくなる…なんてことも。
今回は、Webライターにはぜひ知っておいていただきたい基礎知識をまとめました。

【目次】

 
 

Webライティングの大前提!機種依存文字は使わない

Webライティングに慣れていない人が犯しがちなミスがこれ。

「記号」の中でもJIS規格に沿っていない、メーカーやソフトで独自のものは、閲覧環境によっては文字化けしてしまいます。
原稿の納品後にクライアント側で気づけば修正して掲載しますが、もしも、そのまま掲載されてしまえば、運営者側にとってはなかなかのダメージです。コンテンツ内に文字化けを見つけたユーザーは、そのサイトへの信頼を失うでしょうから。

編集していてよく見かけるのが、「平方メートル」「株式会社の略」「ギリシャ数字」。
それぞれ、以下のような表記の仕方で原稿作成しましょう。

  • 平方メートル…m2
  • 半角アルファベットのmと半角数字の2を組み合わせて表記します。Web化の際に「2」を上付き文字にします。

  • 株式会社の略…(株)
  • 変換候補として、一文字分の中にカッコと株がギュッと収まったものが出てくることがありますが、これは機種依存文字です。

  • ギリシャ数字
  • 半角アルファベットのIとVを組み合わせて該当のギリシャ数字を作ります。

また、半角記号も、マークアップ作業(原稿をWebサイトに反映させる工程)の際に紛らわしかったり、文字化けしてしまうことがあるので、記号は全角を使うのがベターです。
 

記号やスペースを過剰に使用していませんか?

紙媒体との違いという観点からの注意点をもうひとつ。
「見栄えを整える目的のためだけに使う記号やスペースは最小限に抑える」ことも大切です。
理由は以下の2点です。
 

最終的な見栄えを決めるのはマークアップ作業者

Webライターが作成した原稿は、編集者を経て、マークアップ作業者の手でWeb化されます。見た目を整えるのはこのマークアップ作業者の仕事になります。ライターが「こう見せたい!」とレイアウトに凝ったところで、マークアップ作業で具現化できること・できないことがありますし、余計な記号やスペースがマークアップ作業の邪魔になってしまうこともあります。
レイアウトに関しては「マークアップ作業者に意図が伝われば良い」くらいの意識で原稿を作成してください。
 

「ユニバーサル」も意識したライティングを!

記号やスペースを多用しない方が良い理由は、まだあります。
それは、音声読み上げソフトを使用しているユーザーにとって親切ではないということ。ライティングする際にターゲットを意識して書くことは当たり前ですが、それ以前に、Webサイトは世界中のさまざまな人が閲覧するもの。外国人が翻訳ソフトにかけて読んだり、目の不自由な人が音声読み上げソフトで読んだりすることも頭の隅に入れ、「ユニバーサル」「ユーザビリティ」を意識しながら原稿作成できるWebライターを目指しましょう。
 
 

「飛ばし読みされやすい」というWebサイトの特性を理解しよう!

1. 見出しは多めに入れる

次項で取り上げる「SEOライティング」にも関係する話ですが、積極的に見出しや小見出しを入れて、一段落のボリュームを少な目にすることを意識しながら書き進めましょう。
箇条書きを使ったり、段落間に空の1行を入れたりしても読みやすくなります。
 

2.図表や画像を入れてわかりやすく

Webライティングに限ったことではありませんが、文章だけで説明するとややこしくてわかりづらいことも、図や表、写真を入れることで伝わりやすくなることがあります。斜め読みされやすいWeb媒体ならなおさらのこと。必要なところには、適宜、図表や画像を入れることも大切な工夫です。イメージ画像が箸休め的な役割を担ってくれることもあります。

 
 

Webライティングで避けては通れない!「SEOライティング」について

今さらだけど、「SEO」って?

SEOというのは、Search Engine Optimizationの頭文字を取ったもので、直訳すると「サーチエンジン最適化」です。
皆さんも、知りたいことがあるときにGoogleやYahoo!などの検索窓にキーワードを入れて調べるかと思いますが、検索結果の上の方から順に見ていくだろうと思います。
または、一覧のなかからタイトルやそのすぐ下にある2~3行の説明文(これをディスクリプションといいます)を見て、自分の探している情報がありそうなページを選んでクリックする…といった方法をとっているのではないでしょうか。
そして、ほとんどの人は、検索結果の1~2ページ目くらいまでしかチェックしません。

つまり、どんなに内容の充実したページだったとしても、検索結果の後ろの方にしか載らなければ、見てもらえないということです。
 

「SEOライティング」とは?

商品やサービスを周知して売り上げを伸ばすことが使命である企業活動において、検索して欲しいキーワードで上位表示されないのは致命的です。どの企業もSEO対策のためにSEO業者にお金を払ったり、リスティング広告(ユーザーの検索キーワードに連動した広告が検索結果に表示される仕組みの広告)を出したりしています。

昔は「被リンク」といって、他サイトからのリンクが多ければ多いほど、検索結果上位に表示された時期もありましたが、今では、関連性の低いWebサイトからのリンクは逆効果です。
※相互に関連の深いWebサイトであれば、リンク自体は今でも評価されています。

こういったSEO手法は「外部施策」と呼ばれており、逆にWebサイト内で完結するようなSEOを「内部施策」といいます。
Webライターが主に関わる内部施策は、メタタグといってソースコードに書かれる部分です。
具体的には以下の4点です。

  • 記事タイトル(h2タグ)
  • 記事タイトルには必ずキーワードを含めます。検索結果にタイトルをすべて表示させたい場合、全角30文字以内でタイトルを作成する必要があります。
    また、一覧表示されたなかからユーザーに選んでもらうためにも、キーワードはなるべく前半に置く方が良いとされています。

  • メタ・ディスクリプション
  • 検索結果でタイトルの下に表示される2~3行の説明文のことで、全角80~120文字で作成します。そのWebサイトがどういう趣旨のものなのかを説明し、ユーザーがそのサイトを訪れるメリットを訴求する必要があります。
    メタ・ディスクリプションを設定しなかった場合は、記事タイトルを除いてそのページに書かれた最初の文章から100文字程度が掲載されます。

  • 見出し(h3タグ)・小見出し(h4タグ)
  • 可能なら、見出しや小見出しにもキーワードを含めると良いですが、不自然になるようなら無理に入れなくて大丈夫です。検索結果には表示されない部分なので、ページを開いたユーザー(ターゲット)にとって、わかりやすくキャッチーなものをつけるように心がけましょう。

  • 本文
  • 本文にもキーワードを含めた方がいいという意見もありますが、SEO的にはそれほど劇的な効果がある部分ではありません。見出し・小見出しもそうですが、本文は、コンテンツの本体部分なので、検索エンジンよりも閲覧したユーザーを意識して作成した方が良いです。Googleの発表では、ユーザーに利益のあるページをより上位に表示させるということなので、質の高い情報を伝わりやすく読みやすい文章で表現するというライターの本分がやっと発揮できますね。

余談になりますが、ユーザビリティを上げ、その結果、コンバージョン(Webサイト上での成約)を上げるというWebサイトを目指すなら、記事中に、同サイト内の関連ページへのリンクを張って回遊性を上げることが重要です。
「クライアント側からの指示がなくても、ライターが自主的にそこまで考えてライティングを行う必要があるのか?」という意見もあるでしょうが、クライアント側にそこまでの知識がないこともあり、個人的には、ここまでできるライターが今後、選ばれていくことになると思います。
 
 

Webサイトは紙媒体よりもくだけた媒体…!?

昔に比べて出版業界が縮小したということもありますが、紙媒体のライターになるのはハードルが高いというイメージを持つ方が多いでしょう。そして、読む方もWebサイトに書かれた文字を目で追うよりは、構えてしまいますよね。
ブログやSNSなど、Web上で何かを書いて表現することは敷居が低く、読み手も気軽に読めるというイメージがあります。

ただ、気をつけたいのが、「Webサイトではくだけた表現を使ってもいいんだ」という感覚を(無意識だったとしても)持ってしまっていないか?ということ。プロのライターの中にも意外と多いです。
 

口語で使い慣れているちょっとした「略語」にご注意!

たとえば、略語。
「万が一」を「万一」と略したり、「正直なところ」(そもそも、この表現自体が口語的ですが)を「正直」と略してしまったり。
媒体や記事によっては、ターゲット(読み手)に合わせたり、意図があってそういった表現を選ぶ必要があるケースもないとは言い切れませんが、よっぽどくだけたBtoC記事でもない限り、使う場面は出てこないと考えてください。
 

「ら」抜き言葉はどうするか?

文化庁の発表によれば、2015年の調査で「食べられない」「来られる」「考えられない」の3語で「ら」抜き言葉を選んだ人が7割を超え、初めて多数派になったとのこと。

ライターとして、どちらを使えば良いと思いますか?

「多数派の、食べれる、来れる、考えれない、を使えばいい」と考える方もいるかもしれませんが、個人的には、「若者をターゲットとした媒体で、かなりくだけたコンテンツをつくる場合」のみ、「ら」抜き言葉を使うべきだと考えます。
「食べられない」を使っても「食べれない」を使っても、「ら」抜き言葉の賛成派・反対派のどちらかに「ん?」と思わせてしまう可能性が高いので、読み手に余計なことに気を使わせずにスムーズに読み進んでもらえるように、「食べることができる」といった表現を選ぶのもひとつの手ですね。
 
 

まとめ

“初心者Webライターにすぐに役立つ基礎知識“をテーマに解説してきましたが、「えっ、気をつけなきゃいけないことがこんなにあるの!?」と、げんなりさせてしまったかもしれません。

原稿の内容だけでなく、さまざまな点に注意する必要のあるWebライター。初心者から一人前のWebライターになるためには、文章の質以外のスキルも身につけていかなければなりません。
本記事では触れませんでしたが、スマホでの閲覧に配慮した「モバイルファースト」の観点からのライティングの注意点もあります。

ただ、実際にはここで紹介したことすべてを実践できていないWebライターもたくさんいます。でも、「これが全部できなくてもライターになれるんだ!」とは安心しないでくださいね。
オウンドメディアやアフィリエイトサイトが花盛りのいま、「低予算でたくさん記事が欲しい!」という企業は多く、質の低いライターを量産しているというのが現状です。

キーワードに沿った文章を作成してくれるソフトウェア開発も実現したとかしないとか…。プロのライターとして稼ぎ続けたいと考えるなら、機械や意識の低いライターに負けないようなスキルを身につける必要があることはいうまでもありません。
そのスキルのなかには、プロのライターとしてどんな文章をかくべきか?ユーザーやクライアントに求められるコンテンツは何か?といったことを主体的に考えて書くということも含まれています。
「これで良いんだ」と安心せず、常に「この表現が一番わかりやすいか?伝わりやすいか?読み手に勘違いをさせないで済むか?」と自問自答し、悩み続けるライターが一番伸びるのではないかと、一編集者として常々思っています。
 
 

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