Webマーケティング・IT系ライター 見上 すぐりさん

プロライターキャッチで活躍中の現役ライターに、収入、やりがい、夢などについてインタビューするこのコーナー。
今回は、BtoB向けのWebマーケティング、特にコンテンツマーケティングやインバウンドマーケティング分野を得意とするフリーライターの見上さんを直撃しました!

【プロフィール】
■年齢:35歳
■ライター歴:5年
■居住地:インド(ハリアナ州)
■得意ジャンル:Webマーケティング、IT関連、海外トレンド など
■一日当たりのライティング時間:約3時間
■ライターとしてのおおよその月収:約5万円
■実績:

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【目次】

 

それぞれのキャリアで培った経験と知識をいかして

「これまでの職務経験がすべて、ライティングの糧になっている」と話す見上さんは、フリーライターになるまでに、大手信託銀行の役員秘書、翻訳会社のプロジェクトマネージャー、海外コミュニケーションやインバウンドマーケティング導入の支援会社勤務を経験されています。ライターになるまでの経緯について、詳しく聞いてみました。

プロライターキャッチ
役員秘書をされていたんですね。新卒のときですか?

見上さん
はい。秘書時代は、立ち居振る舞いから言葉使い、手紙の書き方まで、30年のキャリアを持つ大先輩に5年間みっちり教わりました。
仕事のひとつに「朝8時までに主要新聞3紙にすべて目を通して担当役員が知っておくべき記事をクリップする」というものがあり、これを続けるなかでビジネスの基礎知識が身につきました。

プロライターキャッチ
秘書のお仕事って大変なんですね。キャリア30年の先輩が現役で活躍しているということにも驚きます!

見上さん
ほかに「組織論」なども学びました。業界ごとの組織の違いなどについて学んだことが、BtoB関連のライティングに役立っていますね。

プロライターキャッチ
信託銀行の秘書から翻訳会社のプロジェクトマネージャーへの転職というのは、業種も職種もガラッと変わりますが…?

見上さん
秘書という仕事は縁の下の力持ちのような存在なので、自分自身の力を試すような仕事がしたくなって。
祖父が大使館で翻訳をしていた影響もあり、「翻訳」は身近な仕事でした。といっても私自身は翻訳を行うのではなく、外資系企業の依頼を受けて、ホワイトペーパーやIR情報などを日本語に翻訳するためのコーディネートが主な仕事。納品物のチェック時には内容にも踏み込んで熟読するため、このときにITを中心とした知識を吸収しました。

 
 

書きたいメディアには、自分から売り込みに行く

プロライターキャッチ
翻訳会社には2年間勤められたんですよね。その後は…?

見上さん
その次の会社(海外コミュニケーションやインバウンドマーケティング導入の支援会社)は、翻訳会社のときの同僚が独立したものでした。よりコンテンツ制作の上流工程に携わりたくて、移ることを決めました。

プロライターキャッチ
インバウンドマーケティングというと、オウンドメディアなどですか?

見上さん
実際にオウンドメディアを立ち上げて、企画・運営、ライティングや編集と一通り携わりました。ディレクターとして外注のライターに記事を発注することもありました。ここで本格的にライター経験を積むことになるのですが、翻訳会社時代にも、自社サイトに掲載する顧客事例のインタビュー記事制作のために取材・ライティングを行っていて、それがライター業の第一歩でした。

プロライターキャッチ
フリーライターとして独立されてからは、どうやって仕事を取ってこられたんですか?

見上さん
一番最初は「@SOHO」でした。
それから、自分で気に入ったメディアに売り込みに行ったこともあります。実績で紹介されている「innova」がそうですね。書かれている社長の言葉に感銘を受けて「会いに行こう!」と思ったんです。

プロライターキャッチ
売り込みってなかなかハードルが高いと思うのですが…?

見上さん
最後にいたインバウンドマーケティングの会社ではライターを使う立場にいたのですが、私だったら、熱意を持って「このメディアに書きたいです!」と言ってくるようなライターにこそ書いてほしいと常々思っていたので。  対応してくれた担当者の方からは、ライターではなくディレクターとして働かないかというありがたいお話をいただいたのですが、そのときはまだ長女が赤ちゃんだったので、そこまで責任の重い仕事を引き受けられる状態になく、ライターとして書かせてもらうことになりました。

 
 

インド流のワークスタイルを取り入れ、ライティングと育児に取り組む

プロライターキャッチ
その後、インドに引っ越されたのですか?

見上さん
はい。主人の転勤で、今いるインドのハリアナ州に引っ越しました。隣に大都市ニューデリーが位置する都市部なので、ネットインフラも整っています。たまに工事などで突然停電したりもしますが(笑)。
こちらに来てすぐに次女を妊娠して、近所に住む外国人夫婦に紹介してもらった住み込みのベビーシッターを2人雇い入れました。

プロライターキャッチ
住み込みのベビーシッター!セレブ感が漂いますね。

見上さん
インドでは一般的なことなんですよ。家も平均が200平米。造りつけでベビーシッター用の部屋があるくらいです。
インドでは、女性も出産後半年ほどで仕事に復帰するのが普通。あまり長く休職していると職を失ってしまうという危機感があるようです。
私は幸い、ベビーシッターさんの手を借りながら平均して一日3時間ほどの時間をライター業に充てることができていますが、月収は5万円ほどなのでちょっと心もとないです。第2子出産前は10万円以上をキープしていたので。

プロライターキャッチ
現在、担当されている案件はどんなものが多いですか?

見上さん
BtoBをメインにしたWebマーケティング、特にインバウンドマーケティングやコンテンツマーケティングに関連した記事、IT関連、海外トレンドを取り扱った記事などです。1本2,000~4,000文字で報酬は5,000円くらいの案件が多いですね。ただ、単価の高い仕事は企画が絡んだりと難易度も高いため、仕事に使える時間が限られている現段階では品質を担保できない可能性があり、積極的には受けないようにしています。今は報酬の金額よりも、やりがいを重視したお仕事を受けるようにしています。

 
 

マーケティングの現場で実際に役立つ記事を書きたい

実は、ライター業と育児のほかに、現地のインド人に日本語を教えるボランティア活動もされている見上さん。子育てが落ち着いた後でライター業以外に実現したいこともあるようで…?

プロライターキャッチ
今までで印象に残っている案件はありますか?

見上さん
記名記事を初めて担当した案件ですね。実際に自分の名前が掲載されるという喜びと緊張感がありました。企画から自分で考える案件だったのですが、「STP分析」というマーケティングフレームを使ったビジネスブログを書き、嬉しいことにGoogle検索でトップに表示される記事になりました

※2017年9月現在は、「STP分析」で2位

【基本】STP分析とは?事例と実施のポイント(株式会社イノーバ)
 
プロライターキャッチ
今後、ライターとしてこんなふうになりたいという目標などはありますか?

見上さん
今は、子育て中なので現場に出ることはなかなか難しいのですが、自由がきくようになったらどんどん現場に出ていきたいですね。特に、マーケティングに関する記事は机上の理論であればいくらでも書けますが、実際の現場で実行することが一番の課題です。悩みの本質を理解し、実践に役立つ記事を書いて行きたいですね。現場にいる人に共感してもらえる記事を書けるライターに成長していきたいと思っています。
英語がビジネスレベルまで話せるようになったら、インドのマーケティング現場にもどんどん潜入して行きたいですね。

プロライターキャッチ
仕事と育児のほかにボランティア活動もされているとか…?

見上さん
はい。NPOのボランティアに参加して月に1回、片道2時間かけてインド人の子どもたちに日本語を教えに行っています。インドでは第一言語として州の公用語を話し、ヒンズー語が第二言語なのですが、今のインドは第三言語の英語教育にも力を入れていて、20代までのインド人は英語もペラペラ。私が教えに行っている日本語は第四言語になるので、インド人の語学に対する学習意欲は高いです!
日本でも義務教育の英語指導に力を入れてきていますよね。いずれ日本人向けに、英語教育に関する情報提供と英語の絵本を販売を行うオウンドメディアを作りたいと考えているんです。

プロライターキャッチ
まさに、これまで見上さんが経験された仕事のエッセンスがすべて詰まった集大成ですね…!

――見上さん、ありがとうございました!

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